キャリアアップで大切なこととは

システムエンジニアとしての経験を積んでいく中で、今後どうキャリアアップをしていくか悩んでいる人は多いだろう。実際に転職を考えているものの、将来像を描けていないまま活動しているため、思うようにならないケースもあるようだ。そこで、システムエンジニアがキャリアアップするためには、どんなことが大切になるのだろうか。

まず挙げられるのは、自分が携わりたい分野や、進みたい方向性をはっきりさせることだ。たとえば、システムエンジニアとしての王道は、専門性を高めてスペシャリストになるか、プロジェクト管理などのマネジメントをしていきたいかという2つの選択肢だろう。どちらが自分に向いているかは、過去に関わった案件を思い出すといい。やりがいがあったものや楽しいと感じたものが、上記のいずれに該当するかを分析するのだ。

次に、自分のこれまでの経験の棚卸をしながら、今の立ち位置と目指したい位置について考えてみる、その先にある会社のビジネスモデル、そしてプロジェクトを確認しよう。興味のある仕事があれば、その会社を最終目標地点と定められる。目標地点と現在地のギャップがある場合は、足りないスキルを身につけなければならない。それを補うには、今の会社で経験可能なのかをまず考え、無理なようであれば転職するのが最も有効だ。ただし、この場合は一回限りではなく、転職を重ねながらその時点で足りない経験を身につけ、仕事を通して段階的に目標に近づけていくことが大切となる。